2026年8月31日、ついに新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の第1回公募がスタートします。締切は10月30日。今日の時点でまだ2か月あるように見えて、実は申請受付開始の初日に「jGrantsにログインしたら詰まった」という案件が毎回続出するんですよね。
うちで実際に取った時の話なんですけど、1回目のものづくり補助金申請のとき、GビズIDを「持ってる」と思ってたら担当スタッフの「メンバー」アカウントで、代表者のプライムじゃなかった。申請初日に事務局サイトのエラーを見て初めて気づいた。冷や汗どころか顔面蒼白でしたね。
今回の第1回公募は旧ものづくり補助金と旧新事業進出補助金が統合した新制度。公募要領を3回読んでみたら、電子申請(jGrants)まわりで詰まるパターンが3つに集約されることが分かりました。締切まで余裕があっても、受付開始の8月31日に「入れない」「送れない」状態になると精神的なダメージがでかいので、今のうちに確認しておいてください。
前提:新事業進出・ものづくり補助金のjGrants電子申請の基本構造
新事業進出・ものづくり補助金はjGrants(Jグランツ)による電子申請のみ。郵送・持参は一切受け付けていません。申請にはGビズIDプライムのアカウントが必須で、このアカウントでjGrantsにログインして事業計画書や添付書類をアップロードする流れです。
第1回公募のjGrants入力ガイドは公募開始(8月31日)以降に中小機構の特設サイトで公開されます。今の段階でできることは限られていますが、詰まるポイントは公募要領と過去のjGrants仕様から読み解けます。準備できることは全部やっておきましょう。
パターン①:GビズIDが「プライム」ではなく「メンバー」だった
なぜ詰まるのか
jGrantsへのログインには「GビズIDプライム」が必要です。GビズIDには2種類あります。
- GビズIDプライム:法人代表者または個人事業主本人が取得するアカウント。ものづくり補助金等の申請に使用できる
- GビズIDメンバー:GビズIDプライムの管理者(代表者)が社員向けに発行するサブアカウント。補助金申請には原則使用できない
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金はGビズIDプライムしか申請に使えません。社内の補助金担当者名義のメンバーアカウントでjGrantsを開いても、申請フォームが表示されないか、申請主体の法人情報が正しく連携されません。
最も多い発生パターン
過去のIT導入補助金やものづくり補助金(旧制度)で申請した際にGビズIDを取得した経験がある。でも取得したのは担当者のアカウント。代表者本人のプライムアカウントを取得した記憶がない——というケースが相談の大半です。
「GビズIDは持ってます」で完結してしまい、プライムかメンバーかを確認していない。受付開始の8月31日に初めてjGrantsを開いてエラーに気づく。
確認方法と対策
GビズIDにログインし、マイページのアカウント情報で「プライム」と表示されているかを確認してください。「メンバー」と表示されていたら、代表者がプライムを取得し直す必要があります。
プライムの取得方法は2種類:
- 印鑑証明書等の書類を郵送する方法:審査に1〜2週間かかります
- マイナンバーカードを使ったオンライン申請:即日発行が可能です
代表者がマイナンバーカードを持っていれば今日から申請して8月31日には間に合います。マイナンバーカードがない場合は書類郵送になりますが、審査に時間がかかるため今すぐ着手してください。
GビズIDマイページを開いて「プライム」表示を今すぐ確認。メンバーなら代表者がマイナンバーカードでオンライン申請(即日取得可能)。
パターン②:事業計画書のPDFが容量制限でアップロードできない
なぜ詰まるのか
jGrantsのファイルアップロードには容量制限があります。ファイル1件あたり通常10MB以下。事業計画書(革新的新製品・サービス枠なら審査に耐える内容を詰め込んだ20〜30ページ程度)をPowerPointで作ってPDF変換すると、画像や図表の解像度次第で軽く10MBを超えます。
テンプレで時短すると申請書の作成自体はスムーズになりますが、図表を多用した場合はPDFの容量を最後に必ず確認してください。申請フォームにアップロードしようとして「ファイルサイズが上限を超えています」と表示された瞬間、締切前日の夜だったら最悪です。
具体的に起きやすいケース
- PowerPointの「印刷品質でPDFに変換」設定を使うと1ページ1MB前後になる
- 市場データや試験結果の写真・グラフを高解像度のまま貼り付けている
- 外注したデザイン会社から「高品質版PDF」を受け取ってそのままアップロードしようとする
- 複数書類を1つのPDFにまとめてしまい容量が倍増する
対策:容量を下げる3ステップ
- Adobe Acrobatの「圧縮PDF」機能を使う(有料版。高品質で3〜5MB程度に圧縮可能)
- 無料ツール(iLovePDF・Smallpdf等)のオンライン圧縮機能を使う(中品質ながら審査に十分な画質を維持)
- PowerPointの変換設定を変える:「最小ファイルサイズ(オンライン発行)」を選ぶと容量を半分以下に抑えられる
目標は事業計画書単体で5MB以下。8月31日の受付開始前に一度jGrantsへのテストアップロードを試みて、容量とフォーマットを確認しておくことをおすすめします。
事業計画書PDFのファイルサイズを今すぐ確認。10MB超なら圧縮ツールで5MB以下に。受付開始前にサイズ確認のルーティンを組み込む。
パターン③:旧制度の書類セットを流用し、新制度特有の書類を見落とす
なぜ詰まるのか
「認定支援機関の確認書が廃止になった」は正しい情報です。新事業進出・ものづくり補助金では、旧ものづくり補助金で必須だった認定経営革新等支援機関の確認書が不要になりました。この変更に安心して「書類が減った分、楽になった」と思い込むのが危ないパターンです。
公募要領を3回読んでみたら、認定支援機関確認書の廃止と同時に、新制度では別の書類が新設・整備されています。
新制度で確認が必要な主な提出書類
- 金融機関による確認書(新設):事業計画の実現可能性について取引金融機関が確認したことを示す書類。中小機構の特設サイトからWordのひな形をダウンロードして使用します。取引銀行・信用金庫に事前に依頼してサインをもらう必要があり、金融機関側の内部確認に1〜2週間かかるケースがあります
- 労働者名簿(様式整備):従業員数の確認書類。特設サイトのExcel参考様式を使う
- 賃上げ表明書:賃上げ加点を取得する場合に必要。新制度の付加価値額4.0%要件との整合性確認が必要
- リース取引に係る宣誓書(必要な場合のみ):リース設備を経費計上する場合
旧制度経験者ほどハマる理由
旧ものづくり補助金の採択経験がある経営者ほど「大体一緒だろう」と思い込み、特設サイトの書類ダウンロードページを最後まで確認しない。「前回使ったチェックリスト」で今回の書類を揃えようとすると漏れが出ます。
特に旧ものづくり補助金と旧新事業進出補助金の双方を知っている方は、「統合制度だから慣れ親しんだ書類セットでOK」という思い込みが最も危ない。統合によって書類要件は再設計されています。
対策:書類は必ず最新版ひな形を特設サイトから取得する
新事業進出・ものづくり補助金の特設サイト(shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp)の「資料ダウンロード」ページに、最新の書類ひな形が揃っています。8月31日時点で応募申請ガイドも公開されます。このページの書類をすべてダウンロードし、必要書類の一覧と照合してください。
特に金融機関による確認書は、取引銀行・信用金庫に事前依頼してサインをもらう必要があります。8月31日の受付開始と同時に依頼の連絡を入れることを強く推奨します。
中小機構特設サイトの書類ダウンロードページを開いて、今回の書類一覧をすべて確認。金融機関確認書は8/31に取引銀行へ依頼の連絡を入れる。
申請受付開始(8月31日)前の最終チェックリスト
| 確認項目 | 確認方法 | NG時の対応 |
|---|---|---|
| GビズIDが「プライム」である | GビズIDマイページで確認 | マイナンバーカードで即日取得 |
| 事業計画書PDFが10MB以下 | ファイル右クリック→プロパティで確認 | iLovePDF等で圧縮 |
| 最新の書類ひな形を取得済み | 中小機構特設サイトの「資料ダウンロード」 | 8/31以降に応募申請ガイドを確認 |
| 金融機関確認書の依頼済み(必要な場合) | 取引銀行への連絡記録 | 8/31に電話・メールで即依頼 |
| jGrantsにログイン確認済み | 実際にjGrantsにアクセスして確認 | GビズIDの再取得・パスワードリセット |
まとめ:締切2か月あっても「申請初日」を無事に通過することが先決
10月30日の締切まで2か月あります。でも事業計画書の中身を磨く前に、jGrantsに「入れるか・送れるか」を確認することが先決です。受付開始の初日にシステムで詰まって、そこからGビズID再取得・PDF圧縮・書類追加をやり直す時間的・精神的コストは想像以上にでかい。
テンプレで時短するなら、GビズIDのプライム確認・PDFの容量チェック・新制度書類の取得は今すぐルーティン化してください。準備が整った状態で8月31日を迎えれば、あとは事業計画書の質を上げることだけに集中できます。
よくある質問(FAQ)
- Q1. GビズIDプライムとGビズIDメンバーでは何が違うのですか?
- GビズIDプライムは法人代表者または個人事業主本人が取得するアカウントで、新事業進出・ものづくり補助金等の国の補助金への申請に使用できます。GビズIDメンバーはプライム管理者が従業員向けに発行するサブアカウントで、補助金の申請には原則使用できません。jGrantsでの申請はGビズIDプライムが必須です。
- Q2. jGrantsの添付ファイルの容量制限は何MBですか?
- jGrantsのファイルアップロード上限は1ファイルあたり原則10MB以下です。補助金ごとに異なる場合があるため、応募申請ガイド(8月31日公開予定)で確認してください。事業計画書単体で5MB以下、添付書類全体で50MB以内を目安にすると安全です。
- Q3. 認定支援機関の確認書は新事業進出・ものづくり補助金でも必要ですか?
- 不要です。新事業進出・ものづくり商業サービス補助金(2026年統合新制度)では、旧ものづくり補助金で必須だった認定経営革新等支援機関の確認書は廃止されました。ただし、事業計画書の申請者本人による自社作成義務と口頭審査(革新的新製品・サービス枠)は継続しています。「確認書が不要=外部丸投げOK」は誤解です。
- Q4. 金融機関による確認書はすべての枠で必要ですか?
- 申請枠・条件によって異なります。中小機構の特設サイトで公開されている公募要領および応募申請ガイドで、ご自身の申請枠における必要書類を必ず確認してください。書類のひな形はWordファイルで特設サイトの資料ダウンロードページから取得できます。
- Q5. 締切間際にjGrantsが重くなって提出できない場合はどうすればよいですか?
- jGrantsは締切間際にアクセスが集中してシステムが重くなる傾向があります。公募要領でも余裕を持った申請を推奨しています。10月30日の締切に対して、10月27日(月)を社内締切に設定して書類一式を完成させ、残り3日でシステムの混雑を避けて提出するのが現実的な対策です。
参考情報
- 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 特設サイト・資料ダウンロード(中小企業基盤整備機構)
- GビズID 公式サイト(デジタル庁)— GビズIDプライムの取得方法・マイナンバーカードによる即日発行
- 補助金申請システム jGrants 操作マニュアル 事業者サイト用(2026年3月版)





